2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「平台がおまちかね」(大崎梢)

書店を舞台にしたミステリ「成風堂書店シリーズ」で人気の大崎さん、今回は出版社の新米営業・ひつじくんこと井辻が主人公の新シリーズです。「成風堂書店シリーズ」同様、ミステリとしてはかなりライトタッチですが、そのくらいの加減がまた和むというか心…

「ジーン・ワルツ」(海堂尊)

若くして帝華大学の助教であり、不妊治療を専門とした産婦人科医でもある曽根崎理恵は、その冷静さ・信念の強さ・周到さゆえ「クール・ウィッチ」と異名をとっていた。彼女が本業(大学)以外に非常勤で勤務していた個人産婦人科病院「マリア・クリニック」…

「タイム屋文庫」(朝倉かすみ)

小樽に住んでいた101歳の祖母が亡くなり、空いた家に札幌の会社を辞めて1人で引っ越してきた柊子。小樽は柊子にとっても思い出の街で、高校生の頃好きだった吉成くんと初デートした街なのだった。吉成くんに会いたいなあと思った柊子は、タイムトラベル小説…

「陽だまりの彼女」(越谷オサム)

25歳の浩介は、仕事の取引先担当者として中学の同級生・真緒に10年ぶりに再会した。中学の時はまったく勉強ができず、浩介(別に頭がよかったわけではない)が勉強を教えてやっていたほどの真緒が仕事のできるモテ系女子となって現れ、最初は驚いた浩介だが…