「春期限定いちごタルト事件」(米澤穂信)

小鳩くんと小佐内さんは、同じ中学から高校へと進学する際、逆高校デビュー(?)で「小市民になること」を目指す。そのためにお互いの暴走を抑えるという名目でよく一緒にいるが、決して恋愛関係ではない。そんな2人だが、「日常の謎」は2人をほうっておいてくれず、消えたポシェットの謎や盗まれた自転車の謎などを解決する羽目になるのだが…。
なんだかのどかな雰囲気の「日常の謎」系ミステリ短編集です。初めて読む作家さんですが、とても面白かったです!私、論理で攻める系のミステリは結構苦手なんですが、この作品はほのぼのな雰囲気で楽しく読めました。おいしそうなタイトルは、小佐内さんがスイーツ好きなためです。けっこう頻繁にスイーツが登場するのもなかなか私好み(笑)。
さて、それにしても彼らがなぜ「小市民」をめざすことにしたのかは、うっすらとしか明かされないので続編(「夏期限定トロピカルパフェ事件」図書館で予約中♪)もぜひ読みたいです!特に小佐内さんの過去がめっちゃ気になる〜!

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)