「東京タワー」(リリー・フランキー)

福岡・小倉で複雑な家庭環境の下に育った著者の、幼少時代からお母様が亡くなるまでを描いた、自伝的小説です。私はこの著者について、名前は聞いたことあったんですが何の方なのかがよくわからなかったんですよね…。今回改めて肩書きを見てみたんですが、やっぱりよくわからなかった(笑)。(奥付の著者紹介欄だけで10個以上かいてありました…)
それはともかく、この作品が初の長編だそうです。とにかく売れまくっていて「泣ける」と評判なので、あらすじは知っていたんですがやっぱり大泣きしてしまいましたよ!手元のティッシュが足りなくなって、取りにいっちゃいましたもん。ここまで愛情の広くて深い「オカン(お母さん)」って、今なかなかいないのでは?地方だとこんな風に東京に出た子供を思うのは普通??自分がこんな風になれるかと言われたら、たぶんムリな気がします…。著者の10〜20代ははっきり言ってヒドいですが(笑)、でもものすごく優しいんですよね。すっかり感情移入してしまって、「オカン」が亡くなってしまったあとは私もぐったり泣き疲れました…。

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~