「風が強く吹いている」(三浦しをん)

家賃格安のアパート・竹青荘の住人である、寛政大学の学生たち。最後の空き部屋に、4年のハイジ(清瀬灰二)が、新入生の蔵原走(かける)をつれてきた。ハイジは、空腹から万引きをして逃走中の走の走りっぷりに目を留めたのだ。それもそのはず、走は名門高で陸上の選手だったのだが、問題を起こして途中で退部し、今は自主トレのみをしているのだった。ハイジは、住人たちに「このメンバーで箱根駅伝を目指す」と宣言する。実はこの竹青荘は誰も知らなかったが陸上部の寮だったのだ。猛反発する住人たちだが、ハイジに頭のあがらない彼らは結局箱根駅伝目指してトレーニングを始める…。
展開もキャラもマンガ的かもしれませんが、とっても面白かったです!笑えるところあり、青春小説としてじーんとくるところあり、何より陸上という種目のせいもあるかもしれませんが、疾走感が読んでいてとても気持ちよかったです。10人(箱根駅伝は10区)のキャラがちゃんと立ってるのがすごいですねー。双子(ジョータ・ジョージ)がなんか好きでした。ザ・たっちをほうふつとさせる…(笑)。ハイジや走もとってもカッコよかったです★

風が強く吹いている

風が強く吹いている