「１９９５年のスモーク・オン・ザ・ウォーター」（五十嵐貴久）

１９９５年、４４歳の美恵子は息子が高校受験に落ちて浪人を決めたことから、なんとなく家庭内がぎくしゃくし、居心地の悪さを感じていた。そんな折、幼なじみのかおりから借金を頼まれ、それを口実にコンビニのパートを始める。
ある日、そのコンビニで万引きをした女・雪見をつかまえたところ、なぜか流れで美恵子・かおり・雪見は意気投合してしまい、カラオケの勢いで初心者ばかりなのにバンドをやろうということになってしまう。結局「どうせこないだろう」と出した、メンバー募集貼り紙（４０代女性限定）を見てきた新子が加わり、美恵子（Vo&G）、かおり（Key）、雪見（D）、新子（B）でディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」をやることになってしまう…。
五十嵐さんの作品は、テンポが良くって結構好きなんです★今回は「おばさんバンドモノ」と聞いて、興味をひかれてしまいました。やっぱりバンドいいですね！読んでてやりたくなってしまいました（笑）。ラストとか結構泣けてしまいましたよ！
美恵子は「やっぱりみっともないんじゃ…」とか最初や途中いろいろ悩むんですが、ここで支えてくれる、それまでとっても地味だったダンナ様がめちゃステキです！物事の本質をちゃんとわかってくれる人ってカッコイイ〜♪(≧▽≦)

1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター