「ホルモー六景」(万城目学)
名作(笑)「鴨川ホルモー」のスピンオフ?になる短編集です。もう、これはすばらしい!ただのシリーズには終わってません。「こんなテイストでも書けるんだー」と感心させられることしきりでした。あ、ホルモーの設定の説明はあまりされないので、先に「鴨川ホルモー」を読んでおかないとよくわからないと思います。
前作っぽいドタバタなテイストの「鴨川(小)ホルモー」は笑っちゃいました!ヒロインが「定子」と「彰子」な時点で…(笑)。凡ちゃんヘアの楠木さんをじっくり書いた「ローマ風の休日」もなかなか。
一番好きだったのは「もっちゃん」かなあ。安倍の友人、もっちゃんの物語です。「もっちゃん」の正体とは?途中まですっかりだまされてしまいました。そして、ラストはじんわり切なくて。
「同志社大学黄竜陣」なども、細かい設定がよく考えられていて、本当に上手いなあ、と感心させられてしまいました。
- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/11
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 164回
- この商品を含むブログ (243件) を見る