「同級生」(東野圭吾)

高校生の「俺」・西原の部活のマネージャー、由希子が交通事故で死んだ。彼女は「俺」の子どもを妊娠していた。残された「俺」に出来ることは、彼女の恋人だと名乗り出て、彼女の死の原因になったと思われる人物を、公然と糾弾することだった。
ところがその人物が殺害され、悲劇のヒーローだった「俺」は一転して容疑者の目で見られることになるのだが…。
東野さんの、かなり初期の作品です。二転三転する状況に、すっかりだまされてしまいました。はりめぐらされた伏線もすばらしいですね!特に、あまり関係なさそうに見えた(というか、読み進めるうちにすっかり忘れた)、序章のところなんて…。
かなり良く出来たミステリだったと思います。やっぱり東野さんはこうでなきゃね。久々にページを繰る手の止まらなくなった作品でしたよ。

同級生 (講談社文庫)

同級生 (講談社文庫)