「つばき、時跳び」(梶尾真治)

新人歴史小説家の「私」は、亡くなった祖父母の家である「百椿庵」に独身男1人で住むことになった。熊本市の郊外にあるこの家は、曽祖父が買った時点で既に肥後椿が無数に植えられていてこんな名前だったのだという。この家には女性の幽霊が出ると言われており、母も実際に見たことがあるというのだが、 私はあまり気に留めていなかった。しかし、ある日ついに私の前にもその幽霊が現れた。まだ若い彼女の名はつばきといい、話を聞くと幽霊ではなく、幕末の百椿庵からタイムトラベルしてきてしまったようだった。 どうもそれは私が天井裏で見つけた謎の装置と関係があるようなのだが…。
私の好きなタイムトラベルものです♪また設定も私好みでいい感じでした。このラストの持っていき方は、やっぱりカジシンさんの真骨頂ですね!私は好きです♪ただ、つばきが「私」にひかれた理由がちょっとわかりにくかったかな?特に納得したコレってきっかけがなかったので…。新聞の書評にも書いてありましたが、つばきの作る料理の描写がとてもおいしそうでした(笑)。江戸時代のごはんっておいしそうですよね〜★

つばき、時跳び

つばき、時跳び