2007-01-01から1年間の記事一覧

「ラスト・イニング」(あさのあつこ)

「バッテリー」のラストで語られなかった「あの試合」を含めた後日談を、主に横手二中のブレーン・瑞垣の視点から描いた作品です。そう聞いたら、もう読まずにはいられませんでしたよ!そして1日で一気読みでした(笑)。 今回は最初から児童書でなく一般書…

「おんぶにだっこ」(さくらももこ)

「ちびまる子ちゃん」の作者・さくらももこさんの、ご自身の幼年期を語ったエッセイです。私、そんなに熱心に作品追いかけてるさくらさんのファンってわけではないんですが、以前に出てて読んだ、思春期を書いたエッセイ「ひとりずもう」がかなりおもしろか…

「赤い指」(東野圭吾)

平凡な中年サラリーマン・前原は、ある日至急帰ってくるよう妻の八重子から電話を受ける。帰宅すると、庭には幼女の死体が横たわっていた。少しひきこもり気味で幼女趣味傾向のあった、中3の息子・直巳の仕業だという。全く無気力・無反省の息子を警察に連…

「ひとがた流し」(北村薫)

高校の同級生だった千波・美々・牧子は、40を越えてもなお程よい間隔で親しく行き来している。唯一結婚歴のない、TV局のアナウンサーである千波が、次回の番組改編でニュースのメインキャスターに内定した。喜びに心躍る千波だったが、牧子と気軽に受けた…

「風が強く吹いている」(三浦しをん)

家賃格安のアパート・竹青荘の住人である、寛政大学の学生たち。最後の空き部屋に、4年のハイジ(清瀬灰二)が、新入生の蔵原走(かける)をつれてきた。ハイジは、空腹から万引きをして逃走中の走の走りっぷりに目を留めたのだ。それもそのはず、走は名門高…

「クローディアの秘密」(E.L.カニグズバーグ)

11歳のクローディアは、両親の自分に対する扱いが弟たちとちがうのが不満で、家出を計画する。弟たちの中から計画の仲間に選んだのは、一番お金をためこんでいるジェイミー。2人は、ついに決行日にスクールバスから抜け出し、ニューヨークのメトロポリタン美…

「つばき、時跳び」(梶尾真治)

新人歴史小説家の「私」は、亡くなった祖父母の家である「百椿庵」に独身男1人で住むことになった。熊本市の郊外にあるこの家は、曽祖父が買った時点で既に肥後椿が無数に植えられていてこんな名前だったのだという。この家には女性の幽霊が出ると言われてお…

りんご's BEST 5 of 2006

2006年に読んだ本のベスト5、今回は順位なしです。なんとなくの順番はつけられたんですが、「文句なしに1位!」ってのがなくて…。なので、以下順不同です。・「孤宿の人」(宮部みゆき) http://d.hatena.ne.jp/ringo-lib/20060313 ・「凍りのくじら」(辻…